昨日、我が家の三男坊が4歳になりました。
彼は、ぷにぷにとした柔らかい感触が大好きです。
中でもお気に入りなのが、恐竜の形をした「ぷにぷに」のおもちゃ。
本屋さんやコンビニなどで売られていて、中身は開けてみるまでわからない仕組みです。
これまでも時々買っていたので、家にはもう何種類もあります。
誕生日に何が欲しいか聞いても、彼の答えはいつも「恐竜のぷにぷに」。
正直、もうたくさん持っているし、同じものが出たらがっかりするかもしれない。すぐに飽きてしまうかもしれない。
そんなことも考えました。
でも、今の彼が一番欲しいものは、やっぱりこれなんだろうなと思って。
パパが見つけてくれた8個入りの箱を、誕生日にプレゼントしました。
すると、6歳のお兄ちゃんは「俺も欲しかった!」と泣き、下の弟も「使いたい!」と泣き始めて。
まあ、こうなるよね(笑)。
みんなで泣いたり、取り合ったり、楽しんだり。
そんな賑やかな4歳のお誕生日でした。

どうしても持って行きたかった恐竜
そして今朝。
彼は、昨日もらったばかりの恐竜のぷにぷにを、どうしても保育園に持って行きたかったようです。
普段から、家にあるものを先生に見せたがることはよくあります。
そんなときは「先生に見せたらママに渡すから」と約束して持って行くこともあります。
でも今日は、こっそりカバンの中に隠していました。
私が気づいて「これはお家に置いておこうね」と話すと、
「先生に見せたらママに渡すから!」
と言うので、その約束で持って行くことにしました。
いつも保育園でお別れするとき、私たちには決まったルーティンがあります。
ぎゅーっと抱きしめて、両手で10回ハイタッチをして、ドアを閉めてからバイバイ。
それをすると、彼はいつも笑顔で保育園に入っていきます。
ところが今日は、いつものルーティンをしようとしません。
「ママ、バイバイ!」
と、早く私を帰そうとするんです。
あれ?と思って、
「カバンの中にぷにぷに入ってるでしょ。先生に見せたらママが持って帰るって約束だったよね」
と声をかけると、
「ないよ!」
「ママ、早く行って!」
と、どうにか私を帰そうとする彼。
今思い返すと、なんだか可愛いんですけどね。
どうしても手放したくなかったんでしょうね。
先生たちも優しく声をかけて、笑顔で迎え入れようとしてくれました。
私もいろいろ工夫してみましたが、結局、最後は大泣き。
先生にお願いして、私は仕事に向かいました。
こういう朝は、やっぱり心が痛みます。
気持ちをわかってあげることと、願いを叶えること
私は、彼がぷにぷにした感触をとても好きなことを知っています。
柔らかいものに触れることが心地よかったり、不安な気持ちを落ち着ける手段になったりすることもあります。
発達支援の場では、そうした感覚的な必要性から、あえてお気に入りのものを持たせることもあります。
だから、彼にとっても、あの感触が必要だったのかもしれません。
でも今回、どうしても持って行きたかったのは、それだけではなかった気がします。
昨日、お誕生日にもらったばかりの、大好きな恐竜。
もっと一緒にいたかったんだろうな。
先生にも見せたかったんだろうな。
嬉しくて、ずっと持っていたかったんだろうな。
そう思うと、隠してまで持って行こうとした彼の姿が、とても愛おしく感じられます。
持たせてあげたかったな、という気持ちもあります。
でも、何でも保育園に持って行っていいわけではありません。
保育園にもルールがあるし、私にも守りたいことがあります。
こういうとき、どうしたらよかったんだろうと考えることは、今でもたくさんあります。
でも、ひとつ思うのは、
子どもの気持ちをわかってあげることと、子どもの願いを全部叶えてあげることは違う。
ということです。
「大好きなんだね」
「どうしても持って行きたかったんだよね」
その気持ちは、大切にしてあげたい。
でも、だからといって、いつもその願いを叶えてあげられるわけではありません。
思い通りにならなくて、泣いてしまうこともあります。
子どもが泣く姿を見るのは苦しいけれど、泣かないことだけが、いい関わりではないんだろうなとも思います。
自分の気持ちを整理したり、折り合いをつけたりすること。
4歳になったばかりの彼は、まだまだ練習中です。
6歳のお兄ちゃんだって、まだまだ練習中。
中学生や小学生のお兄ちゃん、お姉ちゃんは、少しずつ上手になってきました。
こうして子どもたちは、いろいろな葛藤を経験しながら、自分の気持ちとの付き合い方を覚えていくんですよね。
離れてから気づく、子どもたちの愛おしさ
保育園や学校に子どもたちを送り届けて、車の中で一人になると、余計に子どもたちのことを考えます。
「ああ、あんなに泣いちゃったな」
「昨日、お姉ちゃんに冷たいこと言っちゃったな」
そんなことを思い出していると、なんだかみんなのことが愛おしくなります。
一緒にいるときにもっと優しくしろよ、って感じなんですけどね(笑)。
毎日、仕事も家事もやらなきゃいけないことがたくさんあって、目の前のことをこなすだけで精一杯になる日もあります。
子どもの気持ちを大切にしたいと思っているのに、余裕がなくて、思うようにできないこともあります。
だからこそ、一人になったときに思い出すんです。
もっとあの子たちの気持ちを大切にしてあげたいな。
もっと一緒にいる時間を楽しみたいな。
できれば、帰ってきてからもずっとそんな気持ちで見てあげられたらいいんですけど。
きっと帰ってきたら、またいろいろ起こるんでしょうけどね。
泣いてバイバイした朝も、ずっと味方だよ
きっと今日も、泣いている子どもを保育園に預けて、仕事に向かったお母さんたちがいると思います。
「本当はもう少し一緒にいてあげたかったな」
「あんなに泣いていたのに、置いてきちゃったな」
そんなふうに、少し罪悪感を抱えながら仕事に向かう日もあるんじゃないかなと思います。
でも、仕事もあるし、やらなきゃいけないこともある。
子どものために働いているという面もあるしね。
いつでも子どもの願いを叶えてあげられるわけじゃない。
だけど、
私はあなたのお母さんだから。
あなたが困ったとき、私にできることがあるなら、いつだって力になりたいって思ってるよ。
そんな気持ちでは、ずっといるんですよね。
今日も私は私の仕事をして、子どもたちは子どもたちの一日を過ごす。
また帰ってきたら、一緒に過ごそうね。
お互いの一日を、それぞれ楽しもうね。
離れている間も、私はあなたのお母さんだから。
ずっと味方だよ。
そんなふうに伝えたいと思います。
朝、泣いてバイバイしたからといって、その日一日が悲しい日になるわけではありません。
きっと、お友達と楽しく過ごしている時間もあるはずです。
だから私も、今朝のことを引きずらずに、自分の一日を楽しもうと思います。
そして帰ってきたら、また恐竜のぷにぷにで一緒に遊んで、いっぱいぎゅーして。
小さな葛藤もいろいろあるけれど。
子どもたちと一緒に過ごせる、今のこの日々を、今日も楽しもうと思います。
そんなことを思った、4歳のお誕生日の翌朝でした。



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